Thursday, 2 May 2013

ひやす贅沢

とにかく今のバンコクはくそ暑いし、基本エアコンつけてないので、1日3リットル以上は水分をとっている。
家で麦茶を作って冷蔵庫にいれてるんだけど、最近、引っ越す白人の友達が続いたのでやたらはんぱなお茶があつまったので、いろんな種類を試してみることにした。
案外、何茶でも冷やすとうまい。特にひえたミントティは真夏の居酒屋の冷たいおしぼりなみにさっぱりする。ローズヒップティ、ブラックティ、と氷をいれて試すうちに、どんどん冷たさに対する欲求がたかまっていって、冷凍庫にあらかじめコップをいれておくようになった。
ジョッキ冷え冷え、状態でお茶をいれて、アルミのコップなので周りが一瞬で霜つくのをみてテンションがぶちあがる。
麦茶生活からお茶をかえはじめ、ひえひえコップに至るまでだいたい、1週間かけて、わたしの、もっと冷やしたい!!!欲求は高まってったんだけど、その一つ一つの移行はゆるやかだったので自分が冷やし欲求にとりつかれてるのは気がつかなかった。

そして十日だかたったころ、ふと急に冷蔵庫を開けてひえひえのコップを出した時に、自分がくそ寒いBTSの車内から外に出る瞬間がリンクした。
今までは、なんっでこんなくそさみー温度設定なんだよーーー、と外に出る瞬間に解放されたような気になっていたが、それは完全に間違えていた。
あれはいわば自分を冷え冷えの状態にする贅沢なんだ。外に出た時に起こる、霜つきはしないけど自分の体に起こる反応を贅沢として楽しむものなんじゃないか。
タイ人のエアコンに対するリッチ感は日本人のそれより強いし、冷やし欲求がこのくそ暑いなかだと急速に高まったのを自分でも実感したし、贅沢感をあおった結果、あの殺人的な温度差を生み出す公共空間の極寒設定になっている可能性はある。
それか一回決めたら特に理由がない限り変えてないか。

少なくとも、次のったときは自分が冷えていく感覚が楽しめそう。